[]執筆完了。




 同人誌の評論部分の執筆が終わりました。なかなか大変だった。主観的に前作の倍くらい労力がかかっている気がする。分量は同じだけれど。まあ、ここにまだ小説部分が加わるし、書いた部分も細かく書きなおさないといけないのですが――でも、とりあえずひと通りは終わった。よかったよかった。

 いやあ、書けば終わるものですね。もちろん、たかが300枚ちょっと、ただ書くだけなら簡単ですが、でも、そこはそれ、いやしくも本にする内容ですから、それなりに志高くなければならないというところで、苦労しました。まあ、たいした苦労ではないといえばそうですが……。とにかくまあ、終わったんだからいいでしょう。

 あらためて目次を載せておくと、以下のとおりです。ちなみに今回は一章がさらに四つの節に分かれています。だから全13章、52節ということになりますね。ちなみに前作で取り上げた作家、作品はほとんど排除しました。重なっているのは『プラネテス』と『グイン・サーガ』くらいじゃないかな。


第一部「α」

第一章「戦場感覚」
第二章「レジスタンス」
第三章「ただ一本の「道」」
第四章「穴のあいたパラシュート」

第二部「Ω」

第五章「ハートカットガールズ」
第六章「ひとでなしとひとと」
第七章「タナトスのエロス」
第八章「遙かなる中原へ」
第九章「あいのうた」

第三部「αとΩ」

第十章「メメント・モリ −花のテーマ−」
第十一章「修羅の生命螺旋」
第十二章「宇宙は生きている」
第十三章「星に還る」

 たぶんこれは変わらない、と思う。わからない。もしかしたら変わるかもしれないけれど、そう大幅には変わらない、はず。

 この本にはいまのぼくが持っているアイディアを全部入れたつもりです。まあ、構成上入らなかったアイディアがあることも事実ですが、ほぼ真っ白な灰になりました。なんだかとても眠いんだよ、パトラッシュ。

 何か、大きすぎるテーマに挑んで力足らずに終わった感はありますが、でも、この本に挑むことでぼく自身はずいぶん多くのものを得たように思います。あとは読むほうがおもしおりかどうかですが――こればかりはねえ。

 まあ、ぼくは全力を尽くしました。前作とはまたひと味違う内容に仕上がっているので、前作を楽しめた方にも無条件でのお奨めはできませんが、まあ、おもしろいんじゃないかな。たぶん。ちょっと自分ではよくわかりません。